推理小説

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IC乗車券が探偵の尾行の成功率を格段に上げた―グラスホッパー:伊坂幸太郎―

仙台市在住作家、伊坂幸太郎こんにちは。管理人のエスポワールです。今回は仙台市在住作家の伊坂幸太郎の作品から『グラスホッパー』を紹介します。2012年頃、私は一度だけ仙台駅前のホテルの喫茶店で作者を目撃しています。そして、それ以来、一方的に親...
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捜査員の数が多すぎてもダメー護られなかった者たちへ:中山七里ー

社会派推理小説は面白くても気分が重たくなるこんにちは。管理人のエスポワールです。今回は最近映画化された「護れなかった者たちへ:中山七里」を紹介します。まず、本作品はいわゆる「社会派推理小説」というジャンルの作品です。社会派推理小説とは、事件...
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最後の一文と読者に残した謎ー生存者、一名:歌野晶午ー

最後の一文が読者に謎を残すこんにちは。管理人のエスポワールです。今回は「生存者、一名:歌野晶午」を紹介します。まず、本作品の大きな特徴は最後の一文です。最後の一文によって、読者が知りたい事件の真相が曖昧になります。現在までそれなりの量の推理...
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過去に4回失敗したホームズー五つのオレンジの種:コナン・ドイルー

ワトソンによれば「今後も永久に謎として残る話」こんにちは。管理人のエスポワールです。今回はコナン・ドイルの五つのオレンジの種を紹介します。本作品の特徴は依頼人の死、そして、事件の犯人と思われる人物が海難による事故死という結末となり、犯人の動...
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「ハサミ男が男性」という誤認誘導がテーマの叙述トリックーハサミ男:殊能将之ー

覆面作家・殊能将之が亡くなっていたこんにちは。管理人のエスポワールです。今回は叙述トリックの名作としてしばしば作品名が上がる「ハサミ男:殊能将之」がテーマです。本作品は1999年発表の作品で個人的には15年ぶりの再読となりました。再読する際...
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ポアロの女性に対する残念な偏見ーアクロイド殺し:アガサ・クリスティーー

フェア・アンフェア論争と叙述系トリックのさきがけこんにちは。管理人のエスポワールです。今回はアガサ・クリスティーのアクロイド殺しを紹介します。本作品の肝は「自分(語り手)が犯人」ということです。ただ、語り手が犯人という物語自体は先例があるの...
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助手の名探偵殺しーそして名探偵は生まれた:歌野晶午ー

物語として読ませる推理小説作家・歌野晶午こんにちは。管理人のエスポワールです。今回は歌野晶午のそして名探偵は生まれたを紹介します。まず、作家の歌野晶午ですが、その作品の特徴は「物語として読ませる」意識の高さにあります。つまり、「謎解きありき...
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ホームズの得意技は「足跡の分析」ーボスコム谷の惨劇:コナン・ドイルー

足跡で何が分かるかこんにちは。管理人のエスポワールです。今回はコナン・ドイルのボスコム谷の惨劇を紹介します。本作品においてホームズは現場に残された足跡だけで犯人を割り出しています。足跡を有力な手掛かりとして犯人を導く手法はホームズの得意技で...
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現在の婚前調査はどこまでできるかーゼロの焦点:松本清張ー

社会派推理小説とは何かこんにちは。管理人のエスポワールです。今回は松本清張の「ゼロの焦点」を紹介します。本作品は1959年に発表された作品です。作者である松本清張の作品は社会派推理小説と称されたり、分類されることが多いです。また、社会派推理...
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「あの一行」だけではない本作品の魅力ー十角館の殺人:綾辻行人ー

叙述系トリックとは何か、そして、叙述系トリック作品との向き合い方こんにちは。管理人のエスポワールです。今回は「十角館の殺人:綾辻行人」を紹介します。本作品は「殺人事件の現場に登場した名探偵の推理により犯人が明らかになる」といった推理小説では...