ここで一度冷静になってみるという提案
こんにちは。管理人のエスポワールです。今回は探偵事務所との契約に対する考え方のアドバイス等はお休みします。全くのゼロから丁寧に解説していくと全体のボリュームが大きくなるので、一度クールダウンのご提案です。
探偵事務所のサイトでは「浮気を放置してもエスカレートするだけだから調査を早めにしましょう」といった事が書かれています。確かに、そうなのかもしれませんが「すぐに契約させてじっくりと考える時間を作らせないようにしよう」というのが本音です。
もちろん、当サイトの方針は「じっくりと考えて探偵事務所を選び、十分な準備をした上で、調査が成功する確率を少しでも上げていこう」というスタンスです。
探偵事務所と早く契約することよりも、確実に証拠を押さえるタイミングが来るのを待つ事や、依頼する側が契約内容を十分に把握することの方が大事だからです。
雇われ探偵だった頃に抱いていた疑問
「なぜ、うちの会社は誇大広告ばかりなのに、依頼者は何を信用して調査の契約をしていたのだろうか」探偵事務所に入社した頃、このような疑問が常にありました。
結局、「どこの探偵事務所でも同じようなものだから仕方がないのだろうな」と納得していたのですが、実はこのような私の考察が間違っていたのです。真実は、下記のとおりです。
- 依頼者が誇大広告を全く疑わないで信じ切っていた
- 誇大広告を疑う余裕が依頼者になかった
というものでした。以降、詳しくご説明します。
一部の依頼者は誇大広告を疑わない純粋な心の持ち主
1点目は、依頼者がそもそも人を疑うことを知らないというタイプです。
現場の探偵も一部の依頼者とは調査の報告の際に会うこともあるのですが、依頼者と対面して感じることは、「悪い意味でいい人」が一定数存在するということでした。
例えが極端になってしまうのですが、オレオレ詐欺の被害に遭っても納得しそうな悪い意味で純粋な人が多く、将来悪い人に騙されたりしないかと心配になるほどです。
そして、このようなタイプの依頼者の調査は浮気の原因がパートナー側にあることが多く、「悪い人じゃなさそうだし、依頼者の為に頑張ろう」と現場の探偵のモチベーションを少し上げてくれます。
一部の依頼者は誇大広告を疑う心の余裕がない人たち
2点目は、パートナーの浮気の疑惑、浮気の真実を目の当たりにして混乱してしまい冷静さを欠いているタイプです。
今回はこのような人達、または、このような人達の予備軍のケアが目的となります。
人間は誰でも追い詰められた状況、混乱した状態では正常な判断ができなくなります。例えば、
- 物事の白黒をはっきりとつけたがる
- 感情論に基づいた物事の善悪を語り出す
- 極端に悲観的に物事を見てしまう
- 事実を話しているのか、想像や妄想を話しているのかよく分からない
などです。
それは非常に危険です。
そんな時にカウンセラーという名の探偵事務所の営業担当や責任者など、少しでも自分の話を聞いてくれる人や味方になってくれる人が寄り添って来た時に依頼者はあっさりと心を許してしまうのです。そして、ここまで来てしまうとあいみつを取るようなことも、誇大広告を疑うことも忘れてしまうのです。
また、このようなタイプの依頼者は何かのタイミングで急に冷静さを取り戻したり、調査が失敗するとクレーマーに変身することが多いのです。
だから、現場の探偵に「絶対に失敗するなよ」と上司が強烈な圧力をかけてくるのです。そして、そのような案件に限って上手くいかないことが多いのです。
契約を急いではいけないのは冷静さを取り戻すため
以前、「探偵事務所との面談の際に、最初からあいみつを取ると伝えてくる依頼者は5%未満」ということを
の記事で触れました。
私の所見ですが、たった5%しかあいみつを取ると伝えていないのは、残りの95%があいみつを取ることのメリットを理解していない訳ではないと思います。
最初の会社と商談・面談した際に他社と比較しないであっさりと契約しようとするのは心に余裕がないからだと思います。
もし、上記のような状態が少しでも当てはまるならば、興奮状態の頭をクールダウンして心の余裕を取り戻すことをお勧めします。
そして、少し間をおいてゆっくり、あせらずに人生の難局に向き合えば良いと思います。