適切な契約時間は個々により異なるが、長過ぎてはいけない

契約時間を決めるための考え方

こんにちは。管理人のエスポワールです。今回は探偵事務所との契約時間を具体的に決めていく為の考え方について説明します。まず、最初に理解しておくべきことが2点あります。

  1. 適切な契約時間は基本的には個人によってそれぞれ異なる 。
  2. 契約時間の延長はすぐに対応可能である。

ということになります。以上の2点を踏まえると、下記の結論が導き出されます。

「契約時間は最初は短く契約し、状況次第で契約を延長していく」

ということになります。

だから、最初の契約で予算の満額を使ってはいけません。最初は短時間で契約し、調査の達成度合いや目的、調査員の能力や担当者との相性などに応じて延長すればよいのです。

長時間契約することによって1時間当たりの料金が安くなるような提案をする探偵事務所の担当者がいますが、無視してかまいません。割高になっても短い契約時間からスタートすべきです。1時間当たりの調査費用を安くするよりも、パートナーの行動を把握することに力を注いだ方が効率的だからです。

今までの経験上、パートナーの行動が把握できない状況での調査は時間を多く消費するだけでなく、調査の成功率も低いです。

不貞の証拠を押さえた後に時間が余った場合、浮気相手のことを知る為に時間を使う

仮に探偵が不貞の証拠を押さえた場合、調査は次の段階に移行します。

「浮気相手はどのような人間なのか」の調査です。具体的には浮気相手の名前や住所や勤務先、家族構成などです。

浮気相手のことがある程度分かっている場合は、このような調査が不要であると契約の際に担当者に伝えてください。浮気相手の調査に関しては慰謝料の支払い余力について考える為の材料になりますが、必須ではありません。

もちろん、報告書を見た後で調査が必要かどうか判断しても問題ありません。

また、浮気相手の職業が水商売関連と判明したの場合、慰謝料の請求などは無理でしょう。

更に時間が余れば不貞の証拠を2度目3度目と押さえていく

浮気相手の調査が不要であれば、不貞の証拠を2度目3度目と押さえていきます。

不貞の証拠を2度目3度目と押さえていく理由は「たった一夜の過ち」は証拠として弱いからです。ここでいう証拠というのは裁判で勝つ証拠のことです。二人で話し合って解決するのであれば1回の証拠で十分です。

また、裁判で勝つ証拠というと非常に大げさなのですが、実際に裁判を起こすかどうかよりも、裁判になっても確実に勝てる証拠を持つことが大事という考え方がその背景にあります。

因みに私が関与した調査において、実際に裁判に至ったケースは6年間で1度もありません。
つまり、依頼者のほとんどは裁判を起こしません。話し合いで解決しています。

もちろん、報告書を見た後で2度目3度目の証拠が必要かどうかを判断しても問題ありません。

契約時間が決まっている場合の具体例

前項にて「適切な契約時間は分かりようがない」としましたが、状況次第ではベターな契約時間は存在します。具体的には下記のような場合です。

  1. パートナーが週末に浮気相手と会うことが分かっており、朝出掛けて夜には帰宅する。→契約時間18時間
  2. パートナーが出張という名目で1泊2日外出することが分かっており、その間、誰と行動するのか調べてほしい。→契約時間36時間
  3. パートナーに自由な時間を与える為に、土曜の昼12時から日曜の昼12時まで依頼者が泊りがけで外出する。その間の行動を見てほしい。→契約時間24時間

このような契約時間の決め方が理想です。最もシンプルで間違えない探偵事務所との契約時間の決め方と言えます 。

もし、探偵事務所との契約時間の決め方に迷いがあるのであれば、3番を実行するのがお勧めです。その場合は1か月ほど前からパートナーに外出する旨を伝えておく必要があります。もちろん、パートナーの予定を把握しているのであれば1番や2番でも問題ありません。

そして、もしも追加での調査が必要であれば調査の延長料金を支払ってください。

くれぐれも最初から長めの時間で契約しないでください。

休日はお互いの家族と過ごし、平日の勤務後にしか浮気相手と会わないケースが難しい

このような場合、平日の勤務後に調査するしかありません。

平日の勤務後の調査は、調査対象者がサラリーマンやOLの場合、探偵が勤務先から退勤する調査対象者を捕捉できるかどうかが不確定で、しかも、調査対象者を捕捉しても何もしないで家に帰るという事も少なくありません。

それ故、事前に分かっている情報もあまり多くない調査が多く、調査が空振りする可能性が比較的高いというのが現場の感覚です。

しかし、それでも敢えて調査時間の目安が必要というのであれば、今までの経験上「30時間」を提案します。

比較的怪しいと感じる月曜から金曜までの17時から23時までを連続調査をします。連続5日間で退勤後に寄り道しないで全て自宅へ直帰した場合、悔しいですが「とりあえずシロ」と判断してもよいと思います。

長時間の調査をやってはいけない別の理由

また、上記の例に関して、「連続5日間の調査を4週間やれば1回くらいは不貞の証拠が撮れるかもしれない」のような考えは絶対にしてはいけません。「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」がだめな訳ではありません。

4週間連続して勤務先を張り込みし、尾行をすることによって、調査が発覚する可能性が高くなります。そして、勤務先周辺での探偵の張り込みが社員や警備員、周辺の住民を警戒させてしまい、警察に通報されたり、職質をされたりするなど、「現場が荒れる」可能性が高くなるからです。

長時間の調査が上手くいかない理由がここにあります。

調査の成功率を上げる為には、何もしないで様子を見る期間も大事です。浮気をするであろう肝心な時が来た時に動ける状態にしておけばよいのです。

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