大神神社(おおみわじんじゃ)と三輪山登拝記ー日本最古の神社へ行くー

奈良県の大神神社が日本最古の神社ということになっている

こんにちは。管理人のエスポワールです。今回は奈良県桜井市の大神神社を紹介します。

日本最古の神社とされる大神神社は社殿の背後に位置する三輪山をご神体としています。山や木のような自然そのものが崇拝の対象となる信仰様式は宗教の原始的なスタイルとも言えます。

大神神社のご祭神である大物主(オオモノヌシ)は出雲大社で有名な大国主(オオクニヌシ)の霊魂のような存在です。古事記や日本書紀によると、国造りに苦悩するオオクニヌシの前に現れたオオモノヌシは、「自分を三輪山へ祀れば国造りが上手くいく」と言い、オオモノヌシの指示を実行したオオクニヌシはその後は順調に国造りを進めたとされます。出雲大社で撮影した上の写真はこの場面を再現したものです。

本来、大神神社の創建に関しては正確な年代の特定が難しく、安易に「日本最古」を名乗ってはいけないのかもしれません。しかし、古事記や日本書紀のような神話にもその存在が明記され、現在もその存在が確認できるという点と、本殿がなく三輪山に向かってお祈りをするという最古の時代の祈祷の様式が残っているということから、三輪山・大神神社は日本最古を名乗ってもよいのかなと思います。

当日は雲がかかって三輪山がよく見えない

こちらが最寄りの三輪駅です。無人駅です。

こちらが昭和61年に建てられた大鳥居。天気が悪く、三輪山がぼんやりとしか確認できません。

こちらが大神神社の拝殿。三輪山がご神体の為、本来ならば拝殿の奥にある本殿が存在しません。

足元がぬかるむ三輪山を登っていく

少しわかりずらいのですが、大神神社の祈祷殿のわき道から狭井神社へ向かいます。登山口がこちらにあります。

狭井神社にて登拝手続きをします。入山料は300円です。

こちらが登拝案内になります。山中では食事厳禁(水分補給はOK)、電話やカメラはNGです。トイレもありません。

こちらの参拝証を首から下げて入山します。

こちらが登山口。前日の雨により登山道がぬかるんでいるものの、傾斜はきつくありません。素足で登る方も散見されましたが、登山道も整備されているので登山靴さえはいていれば体力に自信がなくても登頂は容易です。頂上の奥津磐座(おきついわくら)の標高は467m。登山と下山で合計90分でした。

登山と下山に集中していたので、神社にお参りするような気持ちを忘れていました。

三輪はそうめん発祥の地

下山後に三輪の名物、そうめんを食べます。三輪はそうめん発祥の地でもあります。大神神社で飢饉と疫病に苦しむ民の救済を祈願したところ、神の啓示によりそうめんを作り始めたことが由来です。

いなり寿司とセットのメニューをいただきました。

帰りの電車を待っていた時、雲がかかっていない三輪山を見ることができました。

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