東日本大震災慰霊碑巡りー福島県ー

福島県の震災被害概要

こんにちは。管理人のエスポワールです。今回は福島県の震災慰霊碑を紹介します。

福島県は沿岸部の地形に湾や入り江が少なく、漁港として発展しない地形上の特徴の為、沿岸部に人口密集地はほとんどありませんでした。その為、津波による犠牲者は岩手県、宮城県と比較して多くはありません。しかし、福島第一原子力発電所で発生した放射性物質の放出を伴う事故のインパクトは非常に大きく、未だに帰宅困難区域が指定されています。そして、自然災害とはいえ国策として進めた原子力発電所の防災対策や事故対応に関して国や東京電力の責任問題が問われ、損害賠償額の支払い問題だけでなく、将来の国家のエネルギー政策にまで議論が発展しています。

また、慰霊碑は市や町ではなく、小さな慰霊碑が集落単位で建てられていることが多かったです。

相馬郡

釣師防災緑地公園

こちらは2019年12月15日に開園した防災公園内に立つ慰霊碑です。2本の柱は人が寄り添う姿、中央の鐘は希望を意味しています。

こちらの公園は慰霊碑だけでなく周囲の公園の遊び場も充実しており、子供が数名楽しそうに遊んでいました。震災当時を知らない子供が元気に遊んでいるような、周囲が賑やかな慰霊碑も悪くないと思いました。

相馬市

相馬市伝承鎮魂祈念館

こちらは相馬市の震災被害を伝える資料館です。

館内に展示してある当時の新聞が読み応えあります。

こちらは原釜地区207名の慰霊碑です。「原釜」とは相馬地区の以前の名前です。

磯部地区

こちらは周辺の磯部地区251名の慰霊碑です。

田んぼの真ん中にただあるだけの慰霊碑です

南相馬市

八沢地区

こちらは周辺の八沢地区65名の慰霊碑です。観音像が海に向かって建っています。

北右田地区

こちらは周辺の北右田地区54名の慰霊碑です。

慰霊碑の前にカセットテープが落ちていました。

右田地区

こちらは周辺の右田地区54名の慰霊碑です。野球場の近くに建っています。

烏崎地区

こちらは周辺の烏崎地区の慰霊碑です。周辺環境が未だ未整備ですが、工事用車両の駐車場内にありました。

金沢地区

こちらは周辺の金沢地区7名の慰霊碑です。ロードサイドに建っているだけの慰霊碑です。

泉地区

こちらは周辺の泉地区6名の慰霊碑です。こちらもロードサイドに建っているだけの慰霊碑です。

上渋佐地区

こちらは周辺の上渋佐地区15名の慰霊碑です。慰霊碑周辺は工事中でした。

八坂神社渋佐慰霊碑

こちらは小さな神社内に建つ慰霊碑です。渋佐地区32名の名前が刻まれています。

稲荷神社北萱浜慰霊碑

こちらも神社内に建つ慰霊碑です。北萱浜地区53名の慰霊碑です。萱浜は「かいはま」と読みます。

南萱浜地区

こちらは周辺の南萱浜地区77名の慰霊碑です。

雫地区

こちらは周辺の雫地区25名の慰霊碑です。雫はしずくではなく、「しどけ」と読みます。

塚原地区

こちらは周辺の塚原地区16名の慰霊碑です。地区の公民館の片隅に建ちます。

大井地区

こちらは周辺の大井地区3名の慰霊碑です。墓地内に建っています。

井田川地区

こちらは周辺の井田川地区24名の慰霊碑です。平成27年8月に建てられましたが碑文がすでに消えかかっています。

浦尻地区

こちらは周辺の浦尻地区に建つモニュメントです。小高い丘にある墓地内にあります。

双葉郡

福島第一原発

こちらは国道6号線から撮影した福島第一原発方面の写真です。写真奥の四角い建物が原発の何かしらの建物になります。一般人の立ち入り制限区域かつ車両の外へ出ることも禁止されているため、車内からの撮影です。一般人が肉眼で福島第一原発を見ようと思って見える限界です。

こちらの写真、国道6号線沿いの中央台交差点が福島第一原発に最も近い交差点です。原発方面は許可車両のみ通行可能です。

こちらの道路の先に福島第一原発があります。この辺りが一般人が最も福島第一原発に近づける場所です。

岡内東児童公園

こちらは双葉郡富岡町にある警察署に隣接する公園内の慰霊碑です。震災の際に殉職した3名の方の慰霊碑です。

東京電力廃炉資料館

こちらの洋館風の建物は双葉郡富岡町にある東京電力廃炉資料館です。

こちらの資料館では原子力発電所の仕組みと福島第一原発の事故当時の状況、今後の廃炉事業の見通しなどを紹介しています

こちらの写真は「エフ・キューブ」と呼ばれる正方形の空間内の写真です。こちらでは現在の原発構内の状況が前後左右のスクリーンで紹介されています。

構内で作業している様子も確認できます。

構内での特殊な作業服を紹介しているスペースもあります。

こちらの写真は資料館の駐車場の写真です。「1F通勤バス」とは福島第一原発のことです。作業員を乗せるばすの発着場にもなっているようです。

東京電力の管理する資料館だけあって原発に関する資料が充実しており、1時間程度では見学時間が足りません。 次に来る機会があれば十分な時間を用意して訪問したいと思います。

こちらの資料館では原発事故の当事者として、弁明や言い訳などがなく、責任や反省、得られた教訓などのメッセージが明確に伝わってくるような、東京電力の誠意を強く感じる資料館でした。

天神崎スポーツ公園

こちらはスポーツ公園に立つ慰霊碑です。

震災や慰霊碑とは関係が無いのですが、こちらの公園では弥生時代の遺跡も発掘されているようです。

Jヴィレッジ

こちらはサッカー日本代表の合宿地として有名なJヴィレッジです。震災当時は原発の廃炉作業の拠点となった為、2018年7月までトレーニング施設として活用されませんでした。

このように、現在では本来の姿に戻っています。

練習場のピッチサイドにも日本代表のオフィシャルスポンサーの看板が出ています。

朝食は時期によっては一般利用も可能です。バイキング形式の大人1000円(税別)です。

いわき市

久ノ浜・大久ふれあい館

こちら久ノ浜地区の震災当時の写真や資料をまとめた施設です。営業時間外の為外観だけの撮影です。

平豊間地区

こちらは豊間地区85名の慰霊碑です。犠牲となった方の名前が刻まれた石碑はビニールに覆われたままでした。

福島県いわき市のこちらの慰霊碑が今回の慰霊碑巡り最南端です。茨城県との県境の近くにあります。

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