最低限、営業活動の意思のある探偵事務所をピックアップする
こんにちは。管理人のエスポワールです。今回、地元の零細探偵事務所に関して、調査を依頼をする側が最低限知っておきたいことをまとめます。
私は零細探偵事務所の代表ではありますが、あくまで副業としての探偵です。いくら零細探偵事務所といっても、調査の依頼を検討している方は探偵業を本業として活動している組織に見積もりを依頼することを推奨します。
探偵事務所の開業自体は、私のように探偵事務所に勤務して独立するような人間ばかりではありません。先日まで主婦、フリーターだった人間でも零細探偵事務所の開業の届出は可能です。さらに、探偵事務所に所属しておきながら開業の届出を出す事さえも可能です。
それ故、営業実態のない探偵事務所が数多く存在するのです。ですから、最低限の営業活動の意志がある零細探偵事務所を探してください。
また、驚くほど簡単にできる探偵業の届出の手続きに関してはまた後日記事としてまとめたいと思います。
零細探偵事務所の場合、公式サイトがあればとりあえず合格
それでは、零細探偵事務所の営業活動の意志の有無を見極めるポイントはどこにあるのでしょうか。
それは、「いくら古臭くても探偵事務所の公式サイトが存在すること」です。公式サイトがあるということは少なくとも宣伝PRの意志があるということですから、相見積もりを取る候補に該当します。また、零細探偵事務所の公式サイトを見るべきポイントは、公式サイトが古臭くてダサいものでも気にしないということです。
探偵業界では誇大広告や嘘がてんこ盛りの公式サイトが溢れています。そんな中、一部の零細探偵事務所では仮に情報量が少なかったとしても、誇大広告を極力排除した公式サイトが存在するのです。そんな探偵事務所は信頼できる探偵事務所です。
地元の零細探偵事務所のメリット
次に零細探偵事務所のメリットを列記します。
- 調査費用が安い
- 地元の探偵が調査の現場に立つことによる「地の利」
- 事務所の代表と商談・面談できること
- 調査の進捗状況のリアルタイムでの把握
1に関しては同じ条件でそろえても3-4割程度は大手探偵事務所と比較して調査費用が安くなることが多いです。ただ、実際の金額はあいみつを取って確かめてみてください。もしも調査費用が大手よりも高いようでしたらその探偵事務所は選択肢から外しても問題ありません。
2に関しては調査エリアが都心以外の場合、非常に大きなメリットです。地元の地理や交通事情に詳しい地元の零細探偵事務所の探偵の方が大手探偵事務所の出張探偵よりも調査をする上で有利だからです。
例えば尾行調査にしても、「次の駅で乗り換えるかもしれない」とか「ラブホテルへ行くならここの交差点を左折するだろう」といった予想ができれば調査において非常に有利だからです。
3に関しては調査に失敗した時やトラブルが起きた際に、調査費用の返金や契約解除の手続きが迅速に進みます。大手探偵事務所のように末端の社員が担当した場合、契約の解除や返金に対して上司や代表に稟議を上げたり、許可が必要になります。しかし、代表と直接面談していればお金のやり取りがスムーズにいきます。
4に関しては代表が調査の現場に入るので、調査の中断や調査の継続の意思表示がスムーズにできることです。ちなみに、大手探偵事務所の探偵は依頼者と直接やり取りをすることはありません。
具体的には、現場の探偵が調査責任者に報告→調査責任者が担当相談員に報告→担当相談員が依頼者に報告して依頼者から指示を受ける→担当相談員が依頼者の指示を調査責任者に伝える→調査責任者が現場の探偵に伝えるのような伝言ゲームをしているのです。
もちろん、伝言ゲームなので伝えるニュアンスが少し変わってしまうこともありますし、深夜の場合は寝ていて電話に出ないといった事もあります。
大手探偵事務所では24時間電話対応可能ということをアピールしていますが、それは営業窓口だけです。調査の現場に直接指示を出すようなスピード対応は伝言ゲームをしている限り不可能なのです。
地元の零細探偵事務所のデメリット
- 探偵が少なく、直前の調査の依頼が難しい
- 探偵の調査途中での増員が難しい
- 事務所が貧相
1番と2番に関しては探偵が少ないことが最大のデメリットです。探偵2名で調査しているのに、調査対象者が出入口が3か所ある建物に入ってしまった。そんな時、「出入口が多かったので建物から出てくる調査対象者を捕捉できませんでした」という言い訳に対して依頼者が納得できるかがポイントです。
また、現場の感覚からすると、現場の探偵が3名になるだけで非常に楽になります。ただ、その1名追加することが非常に難しいのが零細探偵事務所の現状なのです。
3番に関しては直接調査には影響しませんが、依頼者がどうしても気にしてしまうポイントです。具体的には、
- 探偵事務所が入居している雑居ビルの他のテナントが探偵事務所と同じくらい怪しい業種ばかり
- 事務所が暗く、応接室のソファーが貧相
- 事務所で面談している内容がパーテーション越しに聞こえてしまう
- 探偵事務所の代表者に清潔感を感じない
などです。
この辺りは零細探偵事務所ではよくあることなので驚いてほしくないのですが、「よくあることだから我慢してください」と言えるものでもありません。直観的に無理だなと感じた場合は候補から外してもよいと思います。
その他、どうでもいいこと
- 「広告に費用を掛けない分、安い調査費用です」とわざわざアピールすること
- 「大手探偵事務所は下請けに調査を出しているだけ」のような無意味な大手探偵事務所批判をすること
1に関しては依頼者の為に広告費を抑制しているのではありません。単に事業費用としての広告費が小さいだけす。だから、結果的に大手と対抗するためには調査費用を安くするしかないというだけです 。
2に関しては大手探偵事務所だけでなく、零細探偵事務所でも下請け調査システムは存在します。また、下請け調査システムに関しても別に違法ではありません。
尚、探偵業界の下請け調査に関してはまた別の記事にまとめたいと思います。