橿原神宮訪問記ー日本のはじまりへ行くー

日本が始まった場所が奈良県橿原(かしはら)市ということになっている事に感じる少々の違和感

こんにちは。管理人のエスポワールです。今回は奈良県橿原市の橿原神宮と神武天皇稜を紹介します。

また、現地を紹介する前に日本の始まりとは何か。つまり建国の意味をまとめていきます。
そして、初代天皇である神武天皇を主祭神とする橿原神宮とお墓(神武天皇稜)を紹介していきます。

尚、橿原神宮及び神武天皇稜までのアクセスは近鉄奈良駅から電車で40分、JR大阪駅からは電車で1時間15分ほどのアクセスとなります。

国家の建国を祝う日の3類型

まず、日本に限らず世界中の国で自国の建国を祝う記念日が存在します。しかし、建国の定義は様々で、どのような歴史的な出来事を建国とするかは国により異なります。簡単ではありますが下記の3パターンにまとめました。

  1. 植民地支配から独立した日を建国日と定義する。(アメリカ・カナダ・インド・ブラジル・アルゼンチンなど)
  2. 主権や政権が交代した日を建国日と定義する。(フランス・イタリア・イラン・中華人民共和国・タイなど)
  3. 初代国王の即位した日を建国日と定義する。(ベルギー・ハンガリー・リトアニアなど)

日本の場合は3番です。初代国王、初代天皇の神武天皇が即位した日が日本の建国の日、日本が始まった日としています。つまり、神武天皇が即位した皇紀元年1月1日を日本の始まりの日と定義し、それを太陽暦に置き換えた日付が紀元前660年2月11日となるのです。

もちろん神話の出来事にまで遡るので、「紀元前660年2月11日」の歴史的な正確性が疑われても仕方がありません。ですから、日本では2月11日を「建国記念日」として歴史的な建国の事実と断定するのではなく、「建国記念の日」と称して単に建国の事実を祝うというスタンスに留まります。

そして、神武天皇が即位したとされる場所、つまり、日本が始まった場所が奈良県橿原市なのです。もちろん、こちらも神話が根拠なので歴史的な正確性が疑われても仕方がありません。奈良県橿原市が日本の始まりの場所と言われて違和感を感じる理由は、単に事実が疑わしくて始まりの場所という定義も曖昧だからです。

橿原神宮へ行く

橿原神宮は1890年に創建された神社です。神社としての歴史は浅いです。

広々とした表参道です。平日昼間は参拝客もあまりいません。

こちらが南神門です。奥に見えるのが畝傍山(うねびやま)です。

こちらが外拝殿(げはいでん)です。

外拝殿から見える内拝殿です。祭日以外で一般参拝客が立ち入れるのはここまでです。

神武天皇稜へ行く

神武天皇稜が現在の天皇陵としての体裁が整ったのは1863年の幕末の頃になります。

古事記・日本書紀の神話の記述に相当する陵墓を探していくうちに水田の中に小さな土の盛り上がった場所を発見し、これを神武天皇稜とみなして天皇陵としての修繕・整備を開始したのです。

神武天皇陵は橿原神宮と隣接しているのだけれど、敷地が広く陵墓の入り口まで10分程度歩きます。

広い参道を歩きます。

墓陵が遠くに見えてきます。

これ以上は先に行けません。この日は誰も人がいませんでした。

参考までに上の写真は神武天皇が生まれたとされる、宮崎県高千穂の四皇子峰(しおうじがみね)です。高千穂の森の中に簡素な解説板があるだけでした。

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