阪神・淡路大震災被害概要
こんにちは。管理人のエスポワールです。今回は阪神淡路大震災の慰霊碑やモニュメントを紹介していきます。
阪神淡路大震災は1995年1月17日5時46分に兵庫県の淡路島北部を震源とするマグニチュード7.3の地震で、震源地に近い神戸市市街地は甚大な被害を受けました。
そして、阪神・淡路大震災の特徴は震源が沿岸部ではなく都市の直下であったために、小さな縦揺れ(P波)の後に大きな横揺れ(S波)が来るというような、一般的な地震とは揺れの到達パターンが異なりました。つまり、予兆のようなものがなく、突然大きな揺れに襲われ兵庫県で6000人を超える死者が出ました。
また、被災者の死因のほとんどは木造家屋の倒壊による圧迫死であり、地震の発生直後から数時間の間に多くの人が亡くなりました。一方、家屋の2階で寝ていた人は建物が倒壊しても下敷きになるケースが少なく、命が助かったということもありました。
尚、阪神というと大阪と神戸をイメージしますが、6000人以上の死者を出した兵庫県に対して、大阪府では30名程度の死者しか発生していません。つまり、阪神・淡路大震災は兵庫県の地震と言うことになります。そして、現在では「震災」というと東日本大震災のことをイメージしますが、東日本大震災以前は「震災」と言えば阪神・淡路大震災のことでした。
西宮市:阪神電車西宮駅前モニュメント
こちらは阪神本線西宮駅前の商店街入口にあるモニュメントです。
このように震災発生時刻で時刻が止まっています。東日本大震災でもこのようなモニュメントがありましたが、双方に共通するのは分針が「46」の位置であるということです。単なる偶然ですが。
芦屋市:阪神淡路大震災異例と復興のモニュメント
こちらは芦屋川沿いにある芦屋公園内の慰霊碑です。石碑に刻まれた俳句の
震災に 耐へし芦屋の 松涼し
は芦屋市在住の俳人、稲畑汀子さんの作品です。公園の近くに俳人の高浜虚子の文学館があるのですが、稲畑汀子さんは高浜虚子の孫とのことです。
公園内は多くの松の木が植えられており、震災の慰霊碑だけでなく、顕彰碑や日中友好碑などもありました。
神戸市:人と防災未来センター
こちらは阪神・淡路大震災関連で最も展示や資料が充実している防災教育施設です。外壁の補修工事をしているかのような建物ですが、近くから見ると 「最先端・近未来」・「単純・簡素」を具現化したような芸術性の高い建物だと感じます。
こちらは震災の記憶フロアの展示物の一つです。このように路上の側溝のふたが歪んでいます。
こちらは頭頂部にコンクリート片の直撃を受けたヘルメットの展示です。ヘルメットをしていなければ即死していたと思われます。ヘルメットの素材は簡易的なものですが、頭部を守ることが大事であることが分かります。
阪神・淡路大震災だけでなく将来発生するであろう南海トラフ巨大地震の展示もあります。地震の発生前ですが既に地震の名称が決まっています。
神戸市:東遊園地
慰霊と復興のモニュメント
こちらは神戸市中心部の東遊園地にあるモニュメントです。外観はレンガ積みの半地下の施設です。
内部はこのように犠牲者の名前が刻まれています。
1.17希望の光
こちらはモニュメントの隣にある灯火台です。灯火台の火を灯し続ける事で震災の出来事をいつまでも忘れないようにしようというものです。
ですから、不注意にも燃料切れなどで火が消えてしまうことがあってはいけないのですが、2018年8月の台風通過の際にガスの安全装置か稼働して火が消えてしまうこともありました。
神戸市:阪神淡路大震災高架橋
こちらは震災で倒壊した高架橋を支えていた支柱です。
橋げたの連結部分を繋いでいたジョイント部分です。強烈な横向きの力が加わったことが分かります。
私にとっては阪神・淡路大震災というと倒壊した高速道路のイメージが強いです。
神戸市:神戸港震災メモリアルパーク
こちらはメリケンパーク内にある震災遺構です。震災時に倒壊した波止場の岸壁が当時の状態のまま保存されています。
メリケンパークは神戸の代表的な観光スポットでありますが、この場所はその中でも少し存在が異質です。