大手探偵事務所の長所と短所のまとめ

大手探偵事務所の特徴を働いていた当事者がまとめる

こんにちは。管理人のエスポワールです。今回、調査を依頼する側が大手探偵事務所に関して最低限知っておきたいこと、長所や短所まとめます。

私は大手探偵事務所勤務後に独立していますが、実際に働いたことがある人間でないと分からない事を中心にまとめました。

尚、大手探偵事務所の宣伝PRの意図は無い事を最初に補足しておきます。

「大手探偵事務所」という単語やその定義を初めて書いたのは

の記事でした。

一般的には業種によって詳細は異なりますが、資本金の額や従業員数で大手企業と中小企業が区別されます。しかし、探偵業界は特殊です。厳密に調べたわけではありませんが、99％以上が私のような個人経営、零細企業に該当するからです。

また、大手探偵事務所を「主要都市に営業拠点が存在している事」と定義した訳ですが、この定義だと日本に大手探偵事務所は数社程度しかないということになります。

そうなのです。あれほど多くの探偵事務所のホームページが存在していても、大手探偵事務所は片手に数えるほどしかないのです。

以前「あいみつは大手探偵事務所２社と地元の零細探偵事務所２社からとる」と書いたのですが、言い方を変えますと、大手探偵事務所から２社選ぶ作業は、数社の中から２社選ぶだけ。

比較検討のポイントは多くても選択肢が非常に限られた作業なのです。

一般的な会社が「従業員数」で会社の大小を線引きされるのであれば、探偵事務所も同様に、「従業員数」あるいは「探偵の数」で会社の大小を線引きするのが自然です。

しかし、このようなことは探偵業界ではできません。理由は、従業員数や自社で抱える探偵の数を探偵事務所が公表しないからです。

だから、「自社で抱える探偵の数が10人以上で大手探偵事務所」と定義すればリアリティーのある線引きだったのですが、それができない為に、「主要都市に展開する営業拠点の数」という、公表している数少ないデータに依存した線引きになってしまったのです。

それでは、なぜ探偵事務所は従業員数や自社で抱える探偵の数を公表しないのでしょうか。その理由は、

などが考えられます。

ただ、仮に探偵の数が少なかったとしても少ない数を敢えて公表する探偵事務所は非常に誠実な探偵事務所だと私は思います。また、仮に探偵の数を公表したとしても、１０人以上の探偵を抱える大手探偵事務所は国内に数社しかありません。

次に大手探偵事務所のメリットを列記します。

このように、1.2.3は全て多くの探偵を抱えるからこそ可能になるメリットです。

１０人程度探偵がいれば、1人くらいは旅行に困らない程度の英語が話せる探偵がいます。その探偵が1人いるだけで、「海外調査が可能」とアピールできるのです。

4に関しては大手探偵事務所最大の強みです。浮気される経験は個人の経験としては希少ですが、大手探偵事務所には過去の事例やデータと多くの人と向き合ってきた経験があります。これらをもとに探偵事務所のカウンセラーという名の担当者は依頼者と面談する訳です。

そこから得られるアドバイスはもしかすると現場の探偵の調査そのものよりも貴重かもしれません。

次に大手探偵社のデメリットを列記します。

1.2はそれぞれ調査料金に関することです。大手探偵事務所は広告宣伝費に多くの金額が費やされるため、調査費用が高くなります。

また、探偵事務所の代表と直接面談する訳ではないので、緊急時やトラブル時の調査時間のサービスや、調査の失敗した場合における調査料金の返金など、一社員の裁量で決められないような、お金や契約そのものに絡む交渉がスムーズに進まないケースが多いです。

最後にどうでもいいことを列記します。

以上です。

メリット、デメリット、どうでもいい事の詳細に関しては、また別の機会にまとめたいと思います。