探偵事務所選びに途方に暮れたすべての人へ

はじめに

こんにちは。管理人のエスポワールです。

探偵事務所の選び方に関して、探偵の立場から思うところをまとめていきます。記事を随時投稿しますが、コンテンツの中身はそれぞれ独立しており、テーマに関する結論は1つの投稿記事で完結するようにします。

探偵事務所は思いのほか多く存在する

探偵事務所の選び方に悩んでいる多くの人はその悩みを「ネットで調べる」ことで解決しようとします。特に、浮気調査を探偵事務所に依頼するような悩み事は家族や友人に相談できません。だから、悩みを抱えた人は「ネットで調べる」のです。

そして、ネットで調べた人は次に大きな問題に直面します。探偵事務所の数も、そして、探偵事務所を紹介するサイトも想像以上に多いのです。

このような現状では探偵事務所選びに苦労するのも無理はありません。私も探偵事務所に就職する際、優良な探偵事務所はどこなのだろうかと悩み、調べましたから。

探偵事務所が多いことが問題ではなく、情報の信頼性の低さが問題

そして、探偵事務所のホームページを数社閲覧するだけで、多くの人は感じるのです。

「この探偵事務所は都合のいい事ばかり表記しているのではないか」と。

そうなのです。探偵事務所のホームページは会社案内や事業内容の紹介、探偵の採用だけではなく、見込み客に対する宣伝PR、広告の役割を果たします。

少し専門的な話になるのですが、テレビやラジオのCM、新聞や雑誌の広告、駅や街中の看板広告は誇大広告が禁止されています。しかし、ホームページ上の表記には誇大広告の暴走を取り締まるルールが非常に緩いのが現状なのです。

私も探偵事務所に就職した当初、自社サイトを見ることが苦痛でした。誇大広告だらけでしたから。もちろん、私も探偵以外の仕事をした経験もあるので、自社商品をより良く見せる事情は理解できます。

しかし、探偵事務所のそれは限度を超えているのです。それでは、なぜ探偵事務所のサイトは誇大広告ばかりなのでしょうか 。

探偵事務所はそれぞれ差別化が難しい

探偵事務所のサイトに誇大広告が多い理由は、「過剰な営業競争の副産物」です。

探偵事務所は数も多いのですが、それぞれやっていることは変わりません。しかも、浮気調査という特性上、飛び込み営業やテレアポによる見込み客のリストアップができません。それ故、数少ない宣伝PR手段である自社サイトが見苦しいほどの誇大広告になってしまうのです。

話は逸脱するのですが、インターネットが普及する以前、電話帳による集客も多かったのです。そして、実は今でもそれなりに集客があり、その点は引っ越し業者などとも共通しています。

依頼者は探偵事務所と生涯一度きりの契約・お付き合い

営業においてはお互いの信頼関係の構築が大事であると一般的には言われます。営業活動における担当者同士の付き合いが継続する場合は、長期的には扱う金額が大きくなることも多く、正直にお互いが向き合い、信頼関係を構築することは双方にメリットをもたらすことが多いです。

しかし、依頼者と探偵事務所の契約は生涯一度きりです。依頼者と探偵事務所の担当者はパートナーの浮気問題といったプライベートを共有するので、信頼関係は大事です。ただ、依頼者との信頼関係を構築し、いくら満足度の高い調査結果を提供できても次に繋がらないのです。

つまり、長期的な信頼関係の構築から得られる大きな利益よりも、目の前の金額の契約が優先される商売なのです。だから誇大広告という、一見すると即効性があるように見える手段に傾倒してしまうのです。

誇大広告ばかりでも、それが調査結果の成功・失敗に影響しない

「探偵事務所に就職した当初は誇大広告だらけの自社サイトを見るのが苦痛だった」と書いた私ですが、実は就職してからしばらくするとあまり気にならなくなりました。

その理由は、調査の契約を取ることの難しさや、業界の内情を多少分かるようになったからです。そして、「誇大広告ばかりでも、調査の成功・失敗に影響しない。調査が成功すれば問題ない」と現場の探偵の立場からでしか物事を考えられなくなったのです。

それでは、調査結果の成功・失敗に影響することは何か。それはまた別の機会にまとめます。

迷える人のために出てきた探偵事務所紹介サイト

探偵事務所の誇大広告を疑う人に向けて、2010年代から、探偵事務所比較サイトが雨後のたけのこのように出てきます。「全国の探偵事務所紹介サイト」「オススメ探偵事務所ランキングサイト」のようなサイトです。

探偵事務所から広告費用をもらってランキング上位に掲載するようなビジネスモデルならばまだよいのですが、探偵事務所の自作自演ポータルサイトもあるので注意が必要です。それでもこのようなサイトの存在は探偵事務所探しに迷える人にとっては非常に便利なのだろうなと思いました。

しかし、このようなポータルサイトをいくつか閲覧するだけで、多くの人は気づくのです。

「偽りの第三者の評価サイトの情報を鵜呑みにしてよいのだろうか」と。

そうなのです。第三者を装いながら裏で広告費用を受け取るようなサイトはなかなか信用されないのです。特に探偵事務所の誇大広告を散々見てきて不信感を感じるような人であればなおさらです。

クオリティーの低い記事やテーマを仲良くパクリ合う悲しさ

そして、本当の問題は紹介サイトの記事の内容が恐ろしく低いことです。誇大広告が多いという問題点を指摘してきた探偵事務所のホームページですが、そんな誇大広告の受け売りばかりなのです。

記事を書く方に探偵の経験がないという点は仕方がないのですが、多少乱暴でも「思いのこもった記事」「血の通った記事」「書き手の強い主張を感じる記事」を読みたいものです。

ただ、それらが不可能だとすぐに気づきます。紹介サイトがそれぞれにクオリティーの低い記事をパクリ合っているからです。自社サイトの記事と他社サイトの記事を比較して正確性を確認しているからでしょうか。

迷える人は最終的にネットの口コミにたどり着き、途方に暮れる

このような個人の運営サイトにたどり着いた方はネットの口コミなども見てきた方だと思います。そして、結局何を信用してよいのか分からなくなってきたのではないでしょうか。

ただ、それでもどこの探偵事務所とどのように付き合うかは最終的にはご自身で決めなければなりません。そして、その結果は自己責任になります。それは当然です。

しかし、信頼に足りる判断材料が十分になければ、判断した結果に対して責任を持てと言われても困ります。

こちらのサイトは雇われ探偵3年、フリーの探偵3年の私が途方に暮れた方に向けて記事を投稿します。以前勤務していた探偵事務所や仕事を紹介してくれた探偵事務所の宣伝はしません。探偵事務所の選び方、誇大広告や嘘の具体的な中身、調査料金の目安、探偵の仕事内容など紹介します。

少しでも信頼に足りる判断材料を提供できるよう、自分の経験したことを自分の言葉でまとめていきます。私の提供する記事の内容が探偵事務所選びのセカンドオピニオン・サードオピニオンになれば幸いです。

そして最後に、ここまで長々と読んでくれてありがとうございます。

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