単身アパート探しをしていた頃の思い出の場所
こんにちは。管理人のエスポワールです。今回は東京拘置所の矯正展を紹介します。
かれこれ10年近く前の話になるのですが、東京23区内で家賃が安く、都心へのアクセスも悪くない単身向けの不動産物件を探したことがありました。
複数の不動産サイトから物件をピックアップして比較し、実際に現場にも10か所ほど足を運びました。葛飾区の小菅や足立区の綾瀬を訪れたのはこの時が最初でした。
結局、様々な事情でこちらの住民になることはなかったのですが、物件情報には近所の「あの建物」には全く触れられていませんでした。
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こちらが当時の検討候補物件付近から撮影した「あの建物」の写真。東京拘置所です。
拘置所や刑務所或いは火葬場付近の家賃相場は治安の悪さ、負のイメージを連想されるため、周辺エリアよりやや低いのです。もちろん、この辺りの事情は独身男性にとってはどうでもいいことなので、リーズナブルな家賃は大歓迎でした。
東京拘置所は都心から常磐線を松戸方面へ向かう際、北千住を通過して荒川を渡って右手に見えます。奇妙な外観の巨大な建物で、通称「小菅」とも呼ばれています。
当然、東京拘置所は建物の性質上、外部からの訪問が厳しく管理されています。
一般開放デーに東京拘置所でカレーライスを食べてくる
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「東京拘置所矯正展」とは東京拘置所の年に一度の一般開放デーです。
「矯正展」とある通り、拘置所や刑務所があくまでも受刑者の社会復帰の場であることがアピールされています。特に受刑者による一部の工芸品は職人さん並みの完成度に思えます。
しかし、今回の訪問の目的は工芸品ではありません。
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今回の目的はこちらのカレーライスです。
「プリズンカレー」という名前のカレーライスは拘置所で実際に提供される料理と同じです。値段は400円(税込)。ただ、容器と容量は実際とは異なります。
食堂や高速のSAで食べるような、個性を感じないけれど美味しいルウ。しかし、ご飯に関しては麦の比率が多めで、少しいただけません。麦を混ぜ込んだことにより、ご飯の味にノイズを感じます。見た目もあまりよくないです。
しかし、実際の拘置所の囚人が食べているものと同じ物を食べることができるという点において、この料理は興味深いです。そして、生活や食事に多くの制限がある拘置所の中の人にとっては食事は数少ない楽しみなのだろうなとカレーを食べながら感じます。
コッペパンも売っている
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こちらがコッペパン。通称「プリズンコッペパン」です。味は学校給食のイメージそのままです。サイズが成人男性の二の腕よりも大きい。値段は200円(税込)。
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このように、当日は多くの来場者で賑わっていました。
会場直後にカレーとパンを買うだけでそれぞれ5分程度の並んだのですが、帰る頃にはその行列もだいぶ伸びていました。尚、一般開放デーとは言えども庁舎の中に入ることはできませんでした。当然、拘置所の中にいる人々の様子も全く分かりませんでした。
この日は台風が来ているにも関わらず、過去最高の入場者数だったらしいです。