日本三名園の由来はよく分かっていない

日本三名園全て行ってきました

こんにちは。管理人のエスポワールです。今回は日本三名園についてまとめます。

先日、岡山市の後楽園を訪問したことにより、日本三名園全て行くことができました。最初に訪問した金沢市の兼六園が2017年7月、次に訪問した水戸市の偕楽園が2018年3月でした。

それぞれの庭園に関しての記事は後日まとめますが、今回は旅行記ではなく、大名庭園に関する知識や、日本三名園の由来を整理したものをまとめます。

大名庭園と天守の共通点

大名庭園とお城の天守の共通点は権力や豊かさの象徴だったことです。つまり、城郭に付随する庭園によって藩の強さや豊かさを周囲にアピールしていたのです。

大名庭園の多くは江戸時代に生まれています。大名庭園が生まれた背景には、徳川幕府に対する武力を持つことだけでなく、大名同士が争うことさえ禁止されるという、諸藩の軍縮が背景にあります。軍縮の影響を受けた分、当時の諸大名のステータスシンボルが庭園だったのです。江戸時代の軍縮が日本の庭園文化の発展に影響を与えたと言ってもいいのかもしれません。

尚、江戸の町は大名屋敷と大名庭園が面積の約50%を占めていたとも言われています。

日本三名園の由来

実は今回の三名園をテーマにする上で覚えておきたい大事なことは、日本三名園を誰が決めたのか、いつ頃から使われ始めたのか不明であることです。

ただ、1904年の外国人へ向けた写真集にはすでに使われていたということだけは明らかになっており、写真集の発行の際に決めたのであれば、日本三名園は外国人向けのPRということも考えられます。

また、選定理由に関しては、自然の美しさの象徴である、雪と月と花をそれぞれ

  • 兼六園(雪)
  • 後楽園(月)
  • 偕楽園(花)

のように各庭園に割り当てたとされています。しかし、このような説には違和感を感じます。理由は、それぞれの庭園が四季を通じて、昼でも夜でもそれぞれの美しさが堪能できるような構造や見せ方の工夫が施されるように思えるからです。

そして、各庭園も実際に現場へ行くと、雪や月や花をあまり意識していないように感じるからです。

日本三名園のほかに覚えておきたいあと3か所の大名庭園

個人的には日本三名園の他にも是非チェックしたい大名庭園が3か所あります。

  • 栗林公園(香川県高松市)

知名度では日本三名園に劣っているかもしれませんが、この庭園は明治時代の教科書で既に「栗林公園の木石の美しさは日本三名園より優れている」をとまで評されています。「くりばやしこうえん」ではなく「りつりんこうえん」と読みます。

  • 浜離宮恩賜庭園(東京都中央区)

東京湾に面しており、潮の干満により見える景色が異なる点が見どころです。高層ビルに囲まれており、自然と現代建築とのコントラストが楽しめます 。大名庭園が最も多い地域が東京都ですが、そんな東京都から一つ選びました。

  • 南湖公園(福島県白河市 )

こちらの大名庭園はこの記事をまとめるまで知りませんでした。公園は本来、「身分に関係なくレクリエーションを楽しむ場として開放した場所」と定義しており、その中で現存している最も古い公園が南湖公園なのです。大名庭園としてではなく、歴史のある公園として訪問したい場所です。

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