「業界No.1」や「三冠達成」のタイトルとゼネラルリサーチ社の「サイト比較イメージ調査」とは何か

誇大広告チェックポイントシリーズ5回目は「業界No.1」や「三冠達成」

こんにちは。管理人のエスポワールです。探偵事務所の公式サイトを閲覧したり、比較する際のチェックポイントを解説していきます。

今回のテーマは「業界No.1」と「三冠達成」のような業績タイトルです。具体的には、探偵事務所各社が業績を公開しないのに「No.1」や「三冠」といった単語が溢れている理由やサイト比較イメージ調査に関する疑問です。

そして、まず最初に結論を申し上げます。

「探偵事務所は売上を公開しないし、調査力やアフターフォローを競い合うような競技会もないので、すべての探偵事務所を横断的に同じ基準で評価する指標は存在しません。ですから、依頼を検討している方にとっては業界No.1や三冠達成などの業績アピールは無視して結構です」

というものです。以下に詳細を解説していきます。

本来、探偵事務所は売上金額を公開しない秘密主義

「日本で一番の売上金額を出す事務所はどこなのか」という疑問は私を含めて探偵業界に身を置く人間であれば誰でも感じたことがあると思います。しかし、2019年現在、実はどこの探偵事務所が日本一なのか誰も分からないというのが現実です。理由は、探偵事務所が売上金額を公開しないからです。

もちろん、売上金額日本一はA社かB社かC社かくらいの検討はつくのですが、それぞれが肝心の具体的な数字が公表されない以上、どこの探偵事務所が日本一なのかが分からないのです。

もっとも、探偵事務所が秘密にしているのは売上金額や契約件数だけではありません。一般的な会社の公式サイトに見られる会社概要に記載されているような従業員数も公開していないのです。公開しない理由は大手探偵事務所を装っていても、中身がぜい弱な張りぼてのような実態がバレるのが嫌だからではないかと思います。

中身が脆弱というのは、例えば本業の調査以前に労務管理がいい加減なのです。具体的には、頻繁に給料を間違うのです。私は今までクビや退職や倒産や転籍などで多くの会社に所属しましたが、給料を間違うことが圧倒的に多かったのが探偵事務所の勤務時代でした。

話が少しそれてしまいましたが、探偵事務所の給料事情等は別の機会にまとめたいと思います。

調査力を競い合うような技術コンテストのようなものがない

次に、「調査力が日本一の探偵事務所はどこなのか」という疑問に関してお答えします。それはだれにも分かりません。探偵の立場から「どこが調査力No.1なのか」という疑問すら湧きません。理由は、調査力という本来意味の曖昧なものを競い合うことが不可能だからです。

ただ本当の問題点は、調理師や理容師のような技術コンテストのようなものがないのにも関わらず自社の技術を他社と比較し、自慢してしまう点です。

尚、探偵事務所の調査力の具体的な中身に関しては別の機会にまとめたいと思います。

業界No.1や三冠達成は外部の調査会社「ゼネラルリサーチ社」によるものなので、問い合わせてみることにする

M&M探偵事務所より 赤線部分は当方による修飾

それでは、業界No.1や三冠達成といった業績や技術のランク付けの根拠はどこにあるのでしょうか。それは、探偵事務所ではなく、このような調査結果を公表している調査会社に問い合わせをした方がよさそうです。

そういう訳で、探偵事務所の公式サイトで発表していた「三冠達成」の根拠を調べるべく、「サイト比較イメージ調査」という調査を行った「ゼネラルリサーチ社」に問い合わせました。

Q1

「調査技術力が高い探偵事務所No.1」「最も調査力が高い探偵事務所No.1」といった似たような名前の調査テーマはどのようにして決めたか 。

A1

調査のテーマに関しては探偵事務所側が決めており、ゼネラルリサーチ社としては関与していない。つまり、データの収集しか関与していない。

Q2

比較対象となる探偵事務所はどのように選んだか 。

A3

調査を依頼してきた探偵事務所が選んでいる。つまり、比較対象となる他の探偵事務所のサンプルは国内の探偵事務所全数でもなければ、ゼネラルリサーチ社が無作為に抽出したものでもない。

Q4

「サイト比較イメージ調査」はどのような調査方法なのか 。

A4

アンケートモニターさんに探偵事務所の公式サイトを閲覧してもらい、公式サイトの情報のみで「調査力」や「技術力」や「サポート力」の優劣を判断してもらう。その結果をゼネラルリサーチ社が集計している。つまり、実際にモニターさんが調査を依頼して判断したランキングではない。

Q5

「サイト比較イメージ調査」で調査したと併記していない探偵事務所があるが、それは問題ないのか 。

A5

「サイト比較イメージ調査」と併記するかしないかは探偵事務所に任せているので、ゼネラルリサーチ社は関与していない。

Q6

探偵事務所が依頼した調査内容に関して、調査結果がNo.1ではないことがあるのか。

A6

調査結果がNo1でないこともある。当然、調査結果がNo.1ではない場合でも探偵事務所にはその結果を報告している。

以上。

調査のやり方としては恐ろしいほどいい加減だが、ゼネラルリサーチ社の対応はこちらが恐縮するほど誠実で正直すぎる回答

以上が、ゼネラルリサーチ社に問い合わせた内容になります。

このように、サイト比較イメージ調査とは実態を明らかにするための調査ではなく、依頼をする探偵事務所にとって都合の良い結果を出すための調査と言えます。つまり、調査を依頼した探偵事務所は、自社がNo.1としたいテーマを明らかに公式サイトの中身が貧弱な探偵事務所を恣意的に選別し、そのイメージを比較させているのです。しかも、そのような調査結果をあたかも外部の調査会社から評価された実績のようにアピールしているのです。

また、今回問い合わせをしてみて驚いたことはゼネラルリサーチ社の誠実な対応です。実態を正確に反映しない調査をしている点に関しては別に驚きではないのですが、いい加減な調査を依頼してくるのは探偵事務所の都合であって、会社としてはデータの集計しか関与していませんというスタンスは正直すぎて結構ドライに感じました。

結局、業界No.1や三冠達成は探偵事務所の業績を判断するうえで全く参考にならないことは明らかですが、その責任は調査を実施したゼネラルリサーチ社にはないということになります。

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