調査費用の値引きはダメではなくてみっともない
こんにちは。管理人のエスポワールです。今回のテーマは調査費用の値引きについてです。調査費用の値引きというのは、単に調査費用を下げるだけでなく、「5時間分無料サービス」のようなものも含みます。
浮気調査というのは一般的には高額な買い物ですから、それが値引きされることはメリットしかないように思えます。ただ、調査を検討している人は値引きに対して手放しでお得だなと感じるだけでなく、むしろ警戒すべきです。
理由は、値引きされる以前の通常価格が不透明なものにもかかわらず、さらにそこから値引きされても契約者がどの程度「お得」なのかがそもそも分かりにくいからです。そして、値引きをする探偵事務所側もそれを十分理解していて、「値引き」や「サービス」といった単語で少しでもお客さんが釣られて欲しいと考えているのです。
つまり、値引きやサービス自体がダメというのではないのです。想定している利益を減らすつもりがさほどなく値引き前の価格を高く設定して、「値引き」とか「サービス」とか「キャンペーン」などとアピールすることで、少しでも調査を検討している人が契約に前向きになってほしいという浅はかな考えが非常にみっともないのです。
以下に調査費用の値引きのみっともなさについて詳細をまとめたいと思います。
スーパーの魚の値引きと浮気調査は値引きの違い
そもそも、探偵事務所にとって調査費用はそう簡単に下げることができるものではありません。理由は、調査費用を値引きした分だけ純粋に探偵事務所の利益が減るからです。同じ値引きでもスーパーで売られている魚の値引きとは訳が違います。
例えば、スーパーで売られる魚には、①認知や注目を目的とした値引き②在庫処分を目的とした値引き③仕入れ価格を下げたことによる値引き、などがあります。つまり、スーパーの魚の値引きには値引きをする目的や値引きを可能にできる理由があるのです。探偵事務所の場合、在庫処分もなければ、仕入れ価格を企業努力で下げるようなこともありません。全て認知や注目を目的とした値引きとなります。
ただ、もう少し深く掘り下げると、スーパーの魚の認知や注目を目的とした値引きには「次回は定価でも買ってくれる一定数のお客さんがいる」という期待値があります。ところが、探偵事務所のお客さんは調査結果に満足したとしてもリピーターになってくれることは、提供するサービスの性質上ありません。ですから、「値引きしてもらったし結果も満足したからまた調査をお願いしよう」というようなことがないのです。
つまり、探偵事務所の値引きは「次につながらない値引き」なのです。そして、探偵事務所サイドも値引きをしても次につながらないことを知っています。ですから、値引きをする気など最初からなく、元の値段を高く設定してお得感を演出しているだけなのです。
値引きされた調査案件でも現場の探偵のやることは変わらない
それでは今回の結論です。「調査費用の値引きやキャンペーンをアピールする探偵事務所は商売に対して不誠実な印象を受ける為、契約時には細心の注意が必要、もしくはほかの探偵事務所とのあいみつを検討すべき」です。
あいみつに関してはこちらの記事にまとめています。
尚、値引きをアピールする探偵事務所は2010年代中盤以降、私が探偵事務所に所属しなくなった頃から大手の探偵事務所でもよく見るようになりました。大手の探偵事務所でも経営が苦しくなってきたのかという印象ですが、実際のところはよくわかりません。
また、現場の探偵の立場からすると値引きして契約した案件の現場に入っても普段とやることは変わらないので、特にモチベーションが下がるようなこともありません。もちろん、調査結果には何ら影響を与えません。