激減している日本の自殺者数
こんにちは。管理人のエスポワールです。今回は自殺者数の推移と自殺の名所とまで言われた福井県の東尋坊を紹介します。
つい最近まで日本は自殺の多い国だと言われていましたが、現在はどうでしょうか。 上記の資料によれば、最近の自殺者数は過去最低水準と言ってよいと思います。2003年の3.5万人から現在は2万人程度です。40%も激減させた自殺対策は効果があったといえます。
外国と比較すればまだまだ多いという意見もあるかもしれませんが、自殺者数に関しては死生観や倫理観のような宗教的な背景が異なる外国と日本とを比較することは難しいと感じます。経済的に豊かだったバブル期と比較しても少なくなった現在の自殺者数の減少は素直に喜んでよい数字だと思います。
東尋坊の絶景といのちの公衆電話
写真は日本海に面した険しい岩壁・崖で有名な自殺の名所、東尋坊です。東尋坊とは、この地で仲間から突き落とされた悪僧の名前に由来します。 殺された僧侶の名前が自殺の名所になったのです。また、刑事が犯人を追い詰めるサスペンスドラマのラストシーンのロケ地としても有名です。
東尋坊の特徴は自殺が多いと危惧しながらも自殺防止の柵やロープがないことです。高所恐怖症なので崖っぷちまで近づけないのですが、地形の保護の観点から崖っぷちに柵が打てないのです。
こちらは東尋坊の観光エリアを少し外れた場所にある公衆電話です。東尋坊で自殺の話題が出るとたまに出てくる有名な公衆電話です。以前からこの電話には興味があったのですが、中に入るのは躊躇してしまいます。自殺する気がなくてもこの公衆電話に入る姿を見られたくないのです。東尋坊でも自殺者が減っているそうですが、観光客の目が自殺の抑止力になっているかもしれません。
中に入ってみるとやはり普通の公衆電話ではないことに気付きます。お金の投入口付近には3枚の十円玉が置かれており、聖書や自殺を思いとどまらせるようなメッセージもあります。
東尋坊というと富士の樹海といった自殺の名所以上に観光地化されているイメージが強いのですが、この公衆電話は本気で自殺希望者を止めにきていると感じます。
餅屋も自殺希望者を止めにきている
こちらは自殺防止のNPO法人が運営する餅屋さんです。ここの餅屋の代表も有名な方で、東尋坊付近で思い詰めているような人に声掛けをしています。テレビの取材によると、自殺希望者には最初に自分のお店のもちを御馳走するとのことです。多くの料理の中でももちを選んだ理由は「ふるさとを思い出すから」だそうです。
上記の写真はおろしもち(400円)とお雑煮(500円)です。値段が少し高い気がするけれど、NPO法人の活動資金の一部になると思って料金を支払います。お雑煮のお餅は丸餅の形を崩して焼かない状態で投入してあります。味は醤油と味噌から選べます。写真のお雑煮はしょうゆ味です。私のふるさととは少し餅のタイプが違うようです。
上の写真は東尋坊付近の駐車場で見つけたものです。ドラえもんが交通安全を呼び掛けています。東尋坊のアクセスはマイカーやバスが便利です。しかし、電車+徒歩でアクセスしようとする場合は東尋坊付近の県道7号線が歩道も狭くて交通量も多いです。
因みに交通事故死者数に関しても近年は過去最低を更新しています。直近の死者数ピークである平成4年の1.1万人から0.3万人にこちらも激減しています。