推理小説

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探偵の力量により家出人が見つかる可能性は10%未満-家出した死体:山村美紗ー

家出人を発見する可能性が低くても探偵事務所は真面目に探してくれる こんにちは。管理人のエスポワールです。今回は山村美紗(1934-1996)の作品、『家出した死体』を紹介します。本作品は探偵事務所の調査員、片山由美を主人公とする、短編推...
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殺人事件と浮気に共通するストイックな感情の暴走ー僧正殺人事件:ヴァン・ダインー

面白い作品を書くのは一作家6作品が限度 こんにちは。管理人のエスポワールです。今回はS・S・ヴァン・ダイン (1888-1939) の「僧正殺人事件」(1929)を紹介します。作者は生涯で長編推理小説を12作品しか発表していませんが、本作品...
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「物質的な証拠は解釈の仕方でどうにでもなる」なんて口が裂けても言えない-D坂の殺人事件:江戸川乱歩-

明智小五郎 が初めて登場した作品こんにちは。管理人のエスポワール です。今回は明智小五郎が初めて江戸川乱歩の小説に登場した作品である「D坂の殺人事件」を紹介します。本作品以降、明智小五郎は江戸川乱歩の発表する多くの作品で登場していく訳なので...
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目は口程に物を言わない-恐ろしき四月馬鹿(エイプリルフール):横溝正史-

横溝正史19歳のデビュー作 こんにちは。管理人のエスポワールです。今回は金田一耕助シリーズの作者として有名な1921年発表の横溝正史のデビュー作、「恐ろしき四月馬鹿(読み:おそろしきエイプリルフール)」を紹介します。作者は雑誌の懸賞に入...
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現実はそれほどロマンチックではない-二銭銅貨:江戸川乱歩-

探偵事務所に就職していた江戸川乱歩 こんにちは。管理人のエスポワール です。今回は江戸川乱歩の作品を紹介します。江戸川乱歩は日本最古の探偵事務所とされる、「岩井三郎探偵事務所」に勤務した経歴があり、元探偵の推理小説作家です。ただ、探偵事務...
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名探偵ポアロの欠点が露呈したーオリエント急行殺人事件:アガサ・クリスティーー

「犯人が登場人物ほぼ全員」それがオリエント急行殺人事件こんにちは。管理人のエスポワール です。今回はアガサ・クリスティーのオリエント急行殺人事件を紹介します。誰もが一度くらいはその作品名を聞いたことがあるであろう本作品ですが、この作品におい...
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日本初の推理小説の犯人は中国人-無惨:黒岩涙香(読み:くろいわるいこう)-

翻案家によって日本初の推理小説が発表された こんにちは。管理人のエスポワール です。今回は日本初の推理小説である「無惨:黒岩涙香」を紹介します。本作品は世界初の推理小説である『モルグ街の殺人』から47年後の1889年に発表されました。作者で...
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ホームズの負け戦ーボヘミアの醜聞:コナン・ドイルー

ホームズが女性相手に完敗した こんにちは。管理人のエスポワールです。今回はコナン・ドイルの作品から「ボヘミアの醜聞」を紹介します。作品の主人公はもちろんシャーロックホームズですが、本作品ではホームズが受けた依頼に対して任務を完遂できません。...
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15時間連続で張り込みをした記憶が蘇るー鳥取旅行の罠:山村美紗ー

新人探偵が旅行案件で鳥取へ行く こんにちは。管理人のエスポワールです。今回は山村美紗(1934-1996)の作品、『鳥取旅行の罠(1993)』を紹介します。こちらの作品は探偵事務所の調査員、片山由美を主人公とする、短編作品集『十二秒の誤算』...
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ヴァンスの心理的アプローチによる犯人の特定が鮮やかに決まるーグリーン家殺人事件:ヴァン・ダインー

主人公のファイロ・ヴァンスの個性が出てきた今回はS・S・ヴァン・ダイン (1888-1939) の代表作の一つ、「グリーン家殺人事件」(1928)を紹介します。以前に取り上げたヴァン・ダインのデビュー作「ベンスン殺人事件」では、非常に読みづ...